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「貴様に言われたくない。
消えろ」
郷は不良達を睨む。
「てめぇが消えろ!」
郷に不良達は一斉に殴り掛かる。
ささっ。
動じず郷は華麗にかわす。
どかっ。
そして郷は何食わぬ顔して不良達を殴った。
「実力行使」
無表情のまま郷は言う。
「うう……」
顔面を強く殴られた不良の一人は思わずうずくまった。
「くそが!」
不良達は再度郷にかかっていく。
シュッ。
ささっ。
やはり郷は何食わぬ顔で避ける。
どかっ。
そして反撃。
「……フン」
見下した表情で郷は不良達を見た。
「強い……」
「委員長ってあんなに強かったのか」
郷の圧倒的な強さにクラスメート達は驚きを隠せない。
「……アイツは文武両道のつわものよ」
復活した莉子は補足する。
「文武両道ってレベルじゃないな」
ゴクリと唾を飲みクラスメートの一人は言う。
「大丈夫?」
一人の女生徒が心配そうに莉子に声をかける。
「ええ、どうにか……」
そう言って莉子はブイサインをした。
「後一人。
どうしようかな」
無表情のまま郷は腕組みをし考える。
「……き、貴様」
最後に残ってしまったボス的存在の不良は思わず郷から距離をとる。
「1、埋める
2、捨てる
3、投げる」
不良に郷は選択肢を投げ掛ける。
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