10月のお題。

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「んべ」 郷は莉子にあっかんべぇをした。 そしてスタスタと歩き始めた。 「にゃろ~。 お待ち!」 その後を莉子は追い掛ける。 「やだ」 莉子に追い掛けられてもお構いなしにマイペースに郷は歩く。 次第に郷の逃げ足も速くなる。 ドタバタ ドタバタ 莉子が追い掛ければ郷が何食わぬ顔して逃げる。 いつの間にか追っかけになっていた。 「……始まったな。 追っかけっこ」 「飽きないな、あの二人」 「付き合ってるんじゃね?」 「まさか」 「だよね。 恋人同士でアレはないわよ」 そんな二人をみてクラスメート達は好き勝手に噂する。 ガララ。 「コラ、何やってる!」 タイミングよく担任登場。 そして怒鳴り声が響く。 「「げっ。 先生!」」 担任の登場に郷と莉子は見事にハモる。 「文化祭の準備も授業の一環なんだぞ。 漫才やってる場合か。」 担任は呆れ頭をポリポリ書いた。 「「すみません。」」 郷と莉子は同時に謝る。 何故かこういう時だけ息ピッタリである。
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