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「んべ」
郷は莉子にあっかんべぇをした。
そしてスタスタと歩き始めた。
「にゃろ~。
お待ち!」
その後を莉子は追い掛ける。
「やだ」
莉子に追い掛けられてもお構いなしにマイペースに郷は歩く。
次第に郷の逃げ足も速くなる。
ドタバタ
ドタバタ
莉子が追い掛ければ郷が何食わぬ顔して逃げる。
いつの間にか追っかけになっていた。
「……始まったな。
追っかけっこ」
「飽きないな、あの二人」
「付き合ってるんじゃね?」
「まさか」
「だよね。
恋人同士でアレはないわよ」
そんな二人をみてクラスメート達は好き勝手に噂する。
ガララ。
「コラ、何やってる!」
タイミングよく担任登場。
そして怒鳴り声が響く。
「「げっ。
先生!」」
担任の登場に郷と莉子は見事にハモる。
「文化祭の準備も授業の一環なんだぞ。
漫才やってる場合か。」
担任は呆れ頭をポリポリ書いた。
「「すみません。」」
郷と莉子は同時に謝る。
何故かこういう時だけ息ピッタリである。
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