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「うひょ。
気の強い女だな」
「悪くないね~」
不良達は睨んでる莉子をぐるりと取り囲んだ。
ボス的存在の奴が莉子の顔に触れた。
バシッ。
莉子は思いっきり手を払う。
「気安く触らないでよね!」
莉子の怒りは段々エスカレートする。
「んだと、このアマ~」
逆上したボス的存在の不良は、莉子のむなぐらを掴んだ。
『殴られる』と咄嗟に思った莉子は、ギュッと目を閉じた。
バシャア。
その瞬間、いつの間にか不良達の背後にいた郷はボス的存在の不良に持っていた熱々のコーヒーを頭にぶっかけた。
「あ~つぅ~。」
熱々のコーヒーをかぶったボス的存在の不良は、驚きのあまり莉子から手を離し頭を押さえた。
「おい、大丈夫か?」
状況が把握できてない仲間の不良は、オロオロしている。
「貴様!」
正気に戻ったボス的存在の不良は、郷への怒りをぶつけた。
怒りの矛先が一瞬にして、郷へと変わった。
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