月崩し

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 目の前に彼女が見える。  意識を捨てた  俺の残りの数秒間。  彼女の顔が見える。  霞んだ視界。  ミリ単位の時間。  彼女は......、    「零夜!」  叫ばれた。  ゆっくりと地面に頭から    「...っ!」  月は落ちる、数秒。   頭の双方からの痛み。  「馬鹿零夜!!」  呼ばれた気がした。  呼ばれた気がしただけなんだ。    『自業自得。俺の罪。  俺が死んでも、  償えないよな、...ミツキ』    目の前で泣いてる女がいた。  
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