517人が本棚に入れています
本棚に追加
/141ページ
「ギル・・・とても痛い・・・」
「仕事は?」
「仕事の心配よりも俺の心配して!
絨毯の所為で分からないかもしれないけど頭から血流してるからwwwwwww」
「はいはい、そうね。痛かったわね。で、仕事は?」
バハムートは起き上がってギルの唇に口付けをする。
「今のキスに誓って終わらせた。」
「執務室まで来なさい。」
「あれぇ?俺の信頼って一体・・・」
バハムートは首を傾げてギルを見る。
しかし、当のギルはといえばバハムートの後ろに視線を向けていた。
「ねぇ、バハムート?」
「ん?」
「誰?」
ギルは明らかに怯えているアイシャを指差してバハムートに問う。
「人間。
なんか偉そうな豚に抱き寄せられてたから連れてきた。」
「こんのオプスキュリアー!!」
バハムートは再び地面が抉れる程後頭部を大理石の床に叩きつけられた。
「この度は魔王が大変な失礼を・・・・・・
この通り。どうか、どうか穏便に済ませていただきたく・・・」
「い、いえ・・・頭をお上げくださいな。」
ギルはバハムートの後頭部同様自分の額で大理石の床を穿つ程頭を低くして・・・もとい腰を低くしてアイシャに謝罪するとアイシャも少し戸惑いながら頭を上げるよう促す。
「そうだそうだ。結果的に俺がこのお嬢さんを助けたんだからww」
「お前ちょっと黙ってろ。」
「ギルタン怖いおwwwwwwww」
お道化てみせるバハムートの鳩尾にギルの膝蹴りが入り、バハムートは咳き込んで倒れた。
最初のコメントを投稿しよう!