偉大な魔王は･･･

魔王さんと暮らそう

｢その･･･お二人の関係は？｣

｢魔王とその補佐兼幼馴染｡｣

｢幼馴染と腐れ縁は違うのよ､バハムート=オプスキュリア？｣

｢どうしてフルネームで呼ぶ？嫌味か？あぁ？｣

｢仲がよろしいんですね｡｣

アイシャの言葉には何処か棘があり､それは確実にバハムートに向けられていた｡

｢嫉妬してるの？｣

｢そんなはずないでしょ｡｣

バハムートが期待を込めてアイシャに問うと､アイシャはそう即答した｡

｢バカなこと言ってないでその人帰してきなさい！｣

｢そんなこと言わずに･･･ちゃんと世話するから！｣

｢そんなこと言って､結局お母さんが世話することになるんだから｡｣

｢大丈夫だよ！僕が責任を持って世話するから！！｣

｢ダメよ､帰してきなさい｡｣

｢私は犬じゃないのですが･･･？｣

最終的にこの流れを止めたのはアイシャだった｡
そして二人はアイシャを冷めたような目で見つめていた｡

｢失礼な奴だな｡もっと勢いよくツッコめよ！｣

｢ここまでボケてそのツッコミはボケに対して失礼よ？｣

この二人は自分達が何処まで失礼なことをしているのか自覚が無いようだ｡

｢すみませんでした･･･？｣

謝罪するアイシャは何処か腑に落ちないような顔をして二人に謝罪する｡

｢そうだ｡ギル､ランチ｡｣

｢仕事が終わってその娘帰してきたらね｡｣

｢仕事は終わったって言ったじゃないッスかｗｗｗ
それにランチ一緒に食べたらいいじゃない！｣

｢本当に仕事が終わってたらそれも認めようじゃない｡｣

｢残念だったなお嬢さん｡｣

｢本当に終わってたの？｣

｢ヒャッフー！｣

アイシャは項垂れて疑うギルと来た道をはしゃぎながら戻るバハムートの後についてバハムートの執務室へと戻って行った｡