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サンタさんがくれた 実弾入りのリボルバーを
目の前に立つあなたに向けた
さよなら 愛しい人
もしやり直せるなら
また二人で 夏祭りの花火でも
見に行きたいね
ゴメン そんなこと
もう無理だって分かっているんだ
最初から二人は全て違いすぎたから
桜の木の下で 「悪」の私が出会った
あなたは「正義」側の人でした
それでも 好きになった
人を撃つのはこれが初めてでは無いけれども
泣きながら撃つのは初めてかな
お願い 悪いのは全て私なんだから
そんな優しい顔をしないで
春に出会い 恋に落ちた
夏にいっぱい 思い出作った
秋の夜に ひとつになった
冬に全て終わりを告げた
撃鉄を起こし 指を引き金に
人差し指が小さく震える
私は最後に「ゴメン」と言った
あなたは最後にー………
もしやり直せるなら
また二人で 夏祭りの花火でも
見に行きたいね
心配しないで
きっとすぐに会えるからね
ずっと一緒にいようねって
いつも言ってたもんね
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