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あの日以来、私たちは普通にキスを交わすようになった。
付き合ってる訳じゃない。でも、なんとなく、自然にそうなった。
店長……最近は“綾音さん”と呼ぶようになったけど、綾音さんはこれまで女の人に興味を持つ事なんてなかったらしい。
私も綾音さんにキスされるまで女の人を意識した事なんかない。
「紗耶……、綺麗ね……」
綾音さんは、いつも私にキスをしながら色っぽい声で囁く。
バイト中には聞けない、私だけが知ってる声で。
その度にドキドキして、身体が溶けそうで、無茶苦茶にされたい衝動に駆られる。
だけど、未だにキス以上の事はしてくれない。
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