1458人が本棚に入れています
本棚に追加
/629ページ
もしかしたら、綾音さんもずっと我慢してたのかも知れない。
そう思わせるぐらい、私の身体を求め、私の名前を囁く綾音さんの姿には余裕がなかった。
初めて自分以外の手が触れた私の身体は、嘘みたいに敏感で、自分自身も知らなかった欲望を秘めていた。
でも綾音さんは、私の全てを奪おうとはしなかった。
綾音さんは大人だから。
私たちが女同士だから。
綾音さんの迷いに気付かず、私は綾音さんにそれ以上を求めた。
最初のコメントを投稿しよう!