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【優しいね。】
叶わぬ恋だと
涙する君。
黙って君の話を聞いてた俺は、
泣きながらすがる君の髪を
ただ、撫でてあげることしかできなかった…
「優しいね。」って、
君はささやく。
君だから、
俺は優しくできるんだ。
けど、
そんな俺の
君への想いは
君には届かない…
どんなに俺が
君を想えど
「優しいね。」の言葉ひとつで
片づけられてしまう俺は
所詮君にとっては
「優しい人。」の存在でしか
なかったんだ…
君は…
再びアイツの元へ。
俺は…
そんな君を、
優しく見守るしかなかった…
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