序章

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曇り空。 あまり良い暗示がしない空の下、壊れた建物等が立ち並ぶ街があった。 全く整備もされず、人が住むには無理がありそうなそこは廃墟と呼べるものだった。 しかし意外にも人の気配はこれでもかと言う程するここは実は国の中心部であった。 ラミア共和国。 名前の響きは良いが少し前の大戦で大敗し、それにより現在の国の王となったダリア・ユースベル・ダイアンは独裁政治を始め、最悪な国へと変貌してしまった。 自称ラミア独裁国と呼ばれる始末である。 この街並みの風景の原因はそれであるのだ。
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