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カランカラン-。
「「いらっしゃいませーっ」」
「あ、陽和(ヒヨリ)ちゃん、いらっしゃい。」
私は行きつけの美容室に来ていた。
笑顔で迎えてくれた見馴れた店員さんたち。
やっぱここ好きだなぁ。
そんな気持ちに浸っていると、
「陽和ちゃん、今日はどんなご要望で。」
『あ、前髪が伸びてきたのと、あとは、ちょっと全体的に軽くしてほしいです』
「OK。任せて。」
朝倉さんはニッコリ微笑んだ。
2時間後、私は新しい私と鏡を通してご対面。
『ありがとうございますっ今日も大満足です。』
「……あたし、陽和ちゃんのことまた可愛くしちゃったわ…。」
朝倉さんは困った様に、でも真剣に呟いた。
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