話題閑話

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運ばれてきたのは…テンプレに準じたイケメンの少年であった。 見るも無惨で服はボロボロ、青あざも見られる。 ルッツは彼を見る。 (ほぉ、魔力の量と質の感じががこの学園の中で桁外れ…ってぇ事は最強系) 一瞬で見抜いた。 「ユウリ・ウルカヌス=シルフィーネ…!」 アルトはどうやら知っている様だ。 『ウルカヌス=シルフィーネ…』 ルッツは頭を抱えてしまった。 「ルッツとやら…知っているのか?」 カルマは彼を診るために席を立つ序でにルッツに尋ねた。 『言っておく。俺の旧名は…ルッツ・ウルカヌス=シルフィーネだ』 「子孫!?」 『ああ…だが、話は後で。カルマ先生?』 ルッツはまたも話を止める。 いつまでもぐだぐた話しているよりも、今やらなければならない事を優先させるためだ。 「ちっ…解った。だが、いずれ聞いてやる」 『心配せずとも、俺の出生に関しては治療が終わり次第話す。その間はアルトから色々聞き出さなきゃならないからな』 急かすルッツ。 「必ずだ、誓えるな」 『当たり前だ』 カルマはじゃっとカーテンを閉めるとその場を後にし、ユウリの治療に当たりに行った。 『…と、お前に聞きたい事がある』 ルッツは声のトーンを落とし、アルトに尋ねた。 「な、何でしょう」 『そう固くなるな、俺が聞きたい事はひとつだけだかんな』 「はぁ…」 緊張の嵐がアルトを襲う。 『お前は予言をした事があるか?』 「――――へ?」
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