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深夜…カルマはは王立図書館の前に来ていた。
(やれやれ、来たってのに人っこ1人も居ないとは…。まぁ、ただ単に深夜に来る物好きな馬鹿は居ない、か)
『待たせたな』
ルッツとアルトがそこに立っていた。
「人を待たせておいてそんな調子ではな」
ルッツの軽い様子に、しかめっ面をする。
『さ、着いて来てくれ』
2人はルッツの案内されるがまま、着いていく。
"関係者以外立ち入り禁止"
そんなプレートが掛けられた場所に着いた。
『此処だ此処』
「え、けど立ち入り禁止って…」
アルトの話しにも目もくれず、ぱちりと懐中電灯の様な照明器具を壁に向かって着けた。
『ははっ、明るいだろ?魔力とは違う科学で作った"電池"で明かりを着けていてるんだぜ?』
「そんな事はどうでもいい、この先に何がある」
カルマはルッツの言葉を一蹴する。
(興味があったのに…)
少し悔しがるアルト。
『っと…よし、バリア障壁解除』
ぶいん、と鈍い音がしたと思ったらプレートがいつの間にか消えていた。
『さ、この奥だ』
暫く歩くと壁が見えた。
「行き止まり…」
しかし、ルッツは上機嫌そのもので鼻唄を歌いながら懐からカードを取り出すと左側面に設置されたカードリーダーらしき機器にカードをスライドさせるとドアが開いた。
『さぁさぁ、お二方も』
「う、うん」
渋々アルトとカルマは所持していたカードをスライドさせ、更なる内部へと入っていった。
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