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2人が見た光景…機材やら本がやや散乱しているものの実験室の様な、整備室の様な、室内の様子としてはそんな風な感じだった。
『ようこそ、"ドラゴンズ・ラボラトリー"…通称DLへ』
腕を組ながら何処か誇らしげに笑う。
「すげ…何かの秘密基地みたいだ」
突然機材から幾何学的な光が発せられると、何かが出てくる。
『そうだろ?このラボは3000年前のこの国の王アルフォードの兄貴…セレネのおっちゃん立案なんだぜ?』
機材に寄り掛かりコンコン、と軽く中指の第2関節でノックする。
「それは解った。しかし、何故我々に教える?」
「あ、そうそう。何でだ?」
カルマとアルト、共に疑問をぶつけてきた。
『まぁ、信頼の関係もあるけどな。……ユウリがあんま好きじゃないってのもある…彼奴は彼奴で別のパイプがある…多分ギルドだ。ああいうヒロインホイホイが生理的に受け付けねぇってのもある』
(思いっきり私情じゃないかよ!)
「その様な事なら俺は帰らせて貰うぞ」
アルトは心の中で突っ込み、カルマは少々呆れ気味だで踵を反そうとする。
『ま、ま。それに此処は"龍帝"が世界を危機から救った時に使用された場所だし、さ』
然り気無く、龍帝を強調しその場に止めようと躍起になる。
『無論、もしものためにと龍帝の詳しい資料も保存しているし』
「…信じて良いのだな?」
「本人が言ってるんだ、保証はする」
大船に乗ったつもりでいろと言わんばかりに胸を叩いた。
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