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予想外…。
それは優奈を良く思う人間が他にいた事。
友人の『山下』だ。
え?それだけ?と思うかもしれないが、問題はその優奈を好きになった『山下』というのが、今まで全く『好き』とか『恋愛』なんて言葉を発したことのない奴で、かなり珍しい…というか初めての事だった。
もちろん今まで女の子と付き合った事などないし『硬派』と言っても違和感がなかった…
『俺、優奈ちゃん好きだわ…』
山下がそんな発言をした事により、まわりのみんなは大騒ぎ。
『山下が恋をした!!』
……なんだそりゃ…
正直こころよくは思わなかったが、確かに山下がそんな事を言いだすとは思わなかった。
なんとか山下と優奈をくっつけてやろう…という、まわりの雰囲気も後押しして、その時僕は身をひく覚悟をしたのだった。
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