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奉公に出されたのは、工務店。
住宅ブーム後の家ってのは、鉄骨が使われているからリフォームをするためには鉄骨屋が必要。
ここに、暇を持て余した鉄骨屋の親子がいる。。。
バブルが弾けたご時世に、新築の家が建つわけもなく、リフォームがメインになる。
鉄骨屋に頼む仕事が増える。。。
じゃあ、暇な鉄骨屋に仕事をやって、自分の後継者を鉄骨屋から借りればいい。
小野さんは、そう考えたらしい。
ある秋の日。。。
ホテルのロビーで、待ち合わせた二人は、歴史的な会談する。
勿論、親父と小野さんの事である。
。。。うん。
賢明なな読者のアナタなら気付いたであろう。
話し合いは、『お食事所 みくま』で、キンキンに冷えた生ビール片手に行われた。らしい。
『来週から、小野ちゃんとこで働いて来い!!』
社長である親父の初の指示は、レンタル移籍だった。
その後、三年半の丁稚奉公が俺を変えた。
工務店の仕事は、人の夢を形にする事。
現場監督は、大工と客の橋渡し役。
そんな小野さんの背中を見て育ったからか、すっかり接客が好きになった。
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