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『祐ちゃん!!現場には金が落ちとるで!!自分の力で掘り出しやっ!!』
キンキンに冷えた生ビールを一気に煽って、小野ちゃんは息巻いた。
フサフサの髪を七三に分け、鋭い眼光を隠す為のトンボメガネのサングラス。
みくま って小料理屋に週8回は通って、(勿論、週1の休みあり)
みくま の隣の 海女美(あまみ)には、
『住み着いてるんじゃないか?』
って噂で、生活感が全くない怪しい人。。。
この人が、俺の御大将と呼ぶ事となる『小野さん』だ。
毎晩酔っ払って、集金して来た万札を破いたり、
毎日倒れるほど呑んでるけど、まともに飯を喰ってるとこは見たことはない。。。
とにかく不思議な人だった。
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