プロローグ

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「いやぁ。。。別にぃ。」 ぬるくなったアイスコーヒーを、わざと音がたつように啜ってみた。 『どんさんさっきから携帯気にしてる。。。』 そうだ。 彼女が男を狂わすのは、この気遣いかもしれない。 「この目が、竹ちゃん以外のもん追いかける訳ないじゃないの!!」 『ハイハイ!!お約束っ。どんさん誰にでもそんな事言うてるんでしょ?彼女さん待ちですか?』 「参ったな。。。誰にでもこんな事言うわけないやん!!綺麗な人にしか言わへんでぇ!!」 俺は目一杯、下品な表情を浮かべた。 この顔が下品であれはあるだけ、彼女が笑うのを知っていたからだ。 「電話を待ってるのは正解!!ただ。。。彼女じゃないねんけどねぇ。。。」 話は、10日程前に遡る。
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