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東京にある病院の、とある一室。
─────205号室
その一室は何故かいつも空いていて、
私は昔からその部屋に行っていた。
あの一室には一人になりたいとき、よくお世話になっていた。
私は、物心ついた頃から肺が弱くてしょっちゅう入院生活を送っていた。
物心ついた頃からだったし、特別ショックはなかったけど…
外で元気に遊んでいる子達をみると羨ましく思わない訳がなかった。
悲しくなったり、
寂しくなったりした時は
いつもあの一室に籠った。
そんな私ももう中学二年生。
いい加減あの一室に頼るのはやめようと思った矢先…
彼と出会った。
私があそこにいく理由の一つの彼と…。
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