病室205号室

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────…く。しずく… 「ん……なぎさ、?」 ゆっくりと目を開くと、困ったように微笑むなぎさの姿があった。 懐かしい夢をみたな、、、 ちなみに窓をみると、まだ薄暗かった。 「そろそろ見回りで佐藤さん、きちゃうよ。隠れよう。」 「げ」 今日の見回りは佐藤さんかぁ。 佐藤さんといえば、うるさくて子供嫌いなあのおばさん看護婦か。 別に私たちはもう子供じゃないけど、いまだにあの皮肉が嫌いだ。 私たちは部屋の隅で、ベットで死角になっていて 入ってからの一目ではわかりずらい所へ隠れた。 私たちの病室の方は毛布を膨らませておいているから、ばっちりだ。 そうして隠れているうちに、私たちは身を寄せあって眠ってしまっているのだ。 そして私はまた昔の夢を見て、 思った。 ────なぎさはずっとこの病院にいるが、どんな病気なのかと 思ったよりも、私はなぎさのことを知らないということ…
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