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目を覚ましたのは、朝の9時だった。
隣になぎさの姿は…─────ない
これはそんなに珍しいことじゃないけど、
なんだか、胸騒ぎがした…。
「なぎ、さ…なぎさ?!なぎさぁ!!」
私は病室から飛び出して、病院内を駆け抜けた。
おちつけ、落ちつけ、落ち着け、、
闇雲に走り回ったって、見つからない。
そう思っている自分がいるのに、
足はなかなか止まらず
心臓の鼓動もうるさいままだった。
なぎさ、なぎさ、なぎさ
いつの間にこんなに大切におもっていたのだろう?
顔見知り、知り合い、男友達
それだけの関係だったはずなのに──────
そんなことを思いながら、私は看護師さんに話しかけた。
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