病室205号室

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目を覚ましたのは、朝の9時だった。 隣になぎさの姿は…─────ない これはそんなに珍しいことじゃないけど、 なんだか、胸騒ぎがした…。 「なぎ、さ…なぎさ?!なぎさぁ!!」 私は病室から飛び出して、病院内を駆け抜けた。 おちつけ、落ちつけ、落ち着け、、 闇雲に走り回ったって、見つからない。 そう思っている自分がいるのに、 足はなかなか止まらず 心臓の鼓動もうるさいままだった。 なぎさ、なぎさ、なぎさ いつの間にこんなに大切におもっていたのだろう? 顔見知り、知り合い、男友達 それだけの関係だったはずなのに────── そんなことを思いながら、私は看護師さんに話しかけた。
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