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「あっ…は、はい。」
女の私でも、見とれてしまう。
「あなた、動物好きですか?」
女性からの質問に私は頷いた。
「はい。小さい頃から大好きです。」
女性はその答えを聞いてニコリと微笑んだ。
「それでは…あなたに見せたいものがあるの。」
急にタメ口になった女性。まぁ、別にいいけど…。
女性に連れられて私は
店の奥に来た。
「あ、あの…要件はなんで「あなたに、この子を飼ってほしいの。」
女性に見せられたのはまだ幼い柴犬。
可愛いけれど…どこか店にいた犬たちとは、違う。
「飼うって…」
「この子は普通の犬とは違うの…いろいろ事情があって、私が引き取ってるけど…私よりあなたに飼ってもらった方が、効果がでると思うの。」
言ってる意味がわかんない…。
事情?効果?
「お願い…預かるだけでもいいから…」
そして、私は…
「わかり…ました。」
何故か承諾してしまった。
別に女性が綺麗とか、同情ってわけではない。
ただ…この犬が
私の運命を大きく変えてくれそうだったから。
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