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体育館で先輩方が校歌を歌って校長の話が終わりまたクラスに戻りいろいろ配られて今日は放課になった。
教室は結構にぎやかになっていたが俺はまだ誰とも話をしていなかった。
「やべぇ、出遅れたわ。」
独り言を言って帰ろうとしたが
「あの、第一幼稚園にいた○○○君ですか?」
ある女子に話かけられた。
「うん、そうだけど。」
「私のことわかりますか?」
「いや、ちょっと。」
俺はそういってその人の名前を出席番号をたよりにしてクラス表から探しだした。
「永原沙羅さん?」
「そうです。
沙羅、沙羅………
「もしかして、よく給食残してた沙羅ちゃん?」
「よかった。思い出してもらえて。」
笑いながら俺に話をしている彼女は幼稚園の頃に仲良かった永原沙羅という女子だ。
結構おとなしい感じの子だった。
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