一通の手紙

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20XX年 XX月XX日 ~とある学校のとあるクラス~ 「おはよー」 扉から来た担任の瀬吉 秦宏(セヨシ ハタヒロ)の 声が教室中に響き渡った。 「ん?みんなどうしたんだ?」 いつもと違うクラスの雰囲気に気がついて、 彼が尋ねた。 しかしその質問には、答えがなかった。 少しすると一人の男子生徒、 喜一 真広(キイチ マコウ)が寄ってきて、 黙って一通の手紙を渡した。 瀬吉先生がその手紙を見て驚いてしまった。 その一通の手紙は血まみれだったのだ。 手紙を読んで言葉を失っていた先生が、 我を取り戻して聞いた。 「何、これ?」 「これどこにあったの?」 「何。この血。」 先生は焦っていた。 「そんないっぺんに聞かないでください。  俺達だって困ってるんですから。」 喜一は言い返した。 先生は手紙をもう一度見直した 紙にはこう書いてあった。   血  玉岱  二週間  箱  新宿
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