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林のヤツ。
話なげぇんだよ。
俺は林をさっきからずっと睨んでいるんだが…。
あいつは気付かない。
ウザ💢
寝る!
お前ん家の話なんて興味ねぇ。
俺は寝た。
林の話が終わり俺を起こしたのはやっぱ燐だった。
隣の子が誰かと話してる。
耳にピアスしてめっちゃ髪色が明るいヤツ。
昨日のギャルの一人か?
と思ったが雰囲気が違う。
中身は普通らしい。
「ねぇ中学校どこ?」
「大月中学校。」
大月なんだ。
結構名門じゃん。
「わかんないや…。」
はっ?
このギャル絶対バカだ。
大月ってここら辺では一番の名門じゃん。
「隣の県から来たんだー。」
でも知ってるだろ…。
「そっか。あっ私、蒼空。よろしくね。」
蒼空っていうんだ。
「私樹里!よろしく!」
「ねぇねぇお二人さん!」
おい!
燐!
バカかお前?
なに話しかけてんだよ!
「なに?」
樹里ってヤツは警戒することなくバカと話してる。
「俺らさぁ知らない人ばっかでさ友達居ないんだ。友達なって!お願い!」
昨日のギャル集団はなんだよ?
「樹里はいいけどどうする?」
樹里ってヤツは彼女に聞いた。
「えっいいけど…。」
いいンスか?
俺めっちゃ焦ってる。
燐は俺の焦りなんて知らず自己紹介を始めた。
「マジ!んじゃよろしくね!俺は燐。でこっちのが陸。」
「よろしくねー!てかさ陸だっけ?」
樹里とやらが話しかけて来た。
「ん?」
「あんたもっと笑えー!」
あぁ?
「は?」
意味わかんねぇ。
初めて逢ったヤツになんでそんな事言われなきゃいけないわけ?
ちょっとキレ気味な俺。
「だよなー!いいヤツなんだからよー。もっと笑えよー。」
燐まで話しに乗ってきた。
あっでも俺がここでキレたら蒼空はビックリすっかも…。
冷静に考えて何とか自分を落ち着かせた。
「笑ってるつもりだよ。」
蒼空をちょっと見た。
えっ?
なんでこっちみてんの?
目あったんだけど…。
ドキドキしてる。
ビックリした。
「てかさいきなりの授業って移動教室だよね?」
樹里が蒼空に聞いた。
「えっ うん。」
「んじゃ行くかぁ!」
燐が立ち上がった。
教科書を準備して俺達は教室を出た。
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