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それから俺達は一日の授業を終え帰る準備をしていた。
教室にはもう俺達しかいない。
実は彼女と知り合って一日たったがまだちゃんと話せてない。
帰り道が俺達全員一緒の方向らしく一緒に帰ることになった。
少しくらい話せるといいな…。
「あの!吉村くん!」
教室の外から大きな声で誰かが俺を呼んだ。
「なんだぁ?陸の知り合い?」
燐と樹里がからかってくる。
軽く睨み付けて…。
「なに?」
俺を呼んだ人に向かって言った。
その人はモジモジしながら…。
「あのちょっと来てもらっていいですか?」
ついて来いってか。
「おい。モテ男。行ってこいよ。俺達先に帰ってるから!」
「は?」
「じゃーねモテ男!」
燐と樹里は教室から出ていってしまい蒼空だけが残った。
「いいよ。先に帰ってて。」
俺はビビらせないように優しく言った。
「うん。また明日ね。」
「おう!」
初めてちゃんと話したかも…。
なんかドキドキしてる。
バカらしい。
蒼空は教室から出ていき俺は呼んだ人の所に行った。
俺達は屋上についた。
「あの私菜々って言います!」
「あっ…うん…。」
「これ!」
小さなメモ帳を差し出された。
「良ければメール下さい!」
そう言う感じか…。
「あのメールしなくてもいいので持っててください!」
菜々って人はメモ帳を無理矢理渡して屋上を出ていった。
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