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「来月から俺達高校生だぞー」
だからなんだよ。
朝っぱらから友達である燐からの電話でイライラしている俺。
高校生なんてどうでもいいだろ。
「あぁ」
「なんだよーそれが親友に対する態度か?りく」
親友じゃねぇし。
と一瞬思ったがガキのころからこいつにだけはいろいろ相談できた。
確かに親友かもな…。
言わないけど。
「朝からうるせぇよ」
「冷てぇな!まっ高校も一緒だし無理矢理にでも優しくしてやんよ!」
意味わかんねぇ。
高校一緒ってのと優しくするの何処で繋がってんの?
てかやんよってなんだよ。
「あそ」
適当にあしらって俺は無理矢理電話を切った。
あいつめんどくせぇ…。
まっ意外にいいやつなんだ。
言わないけど。
そんなこと考えながら俺は家をでた。
目的地は未定。
一人でぶらぶらする。
俺はこの時間が一番好きだ。
誰にも邪魔されず自分が行きたいところに行ける。
今日は何処行こうかな。
何処行くんだろ。
俺は適当に歩いた。
結構歩いた。
しばらくすると海が見えた。
小さな海。
あまり人目に付かない。
水も綺麗な方だと思う。
砂浜に寝転がってみた。
かなり心地好い。
俺は聞いていた音楽を止めた。
波の音。
ちゃんと聞いたの始めてかもしれない。
俺は眠ってしまった。
一時間くらい寝ていた。
携帯の時間を見ると昼だった。
もう昼か…
そろそろ練習しないとな…。
ドラム…。
最近サボってたかんな…。
俺は帰ることにした。
帰宅後俺はすぐにドラムの練習をはじめた。
多分燐もギターの練習してんだろうな…
あいつにだけは置いてきぼり喰らいたくねぇ。
楽器は違うけどいつもそう思って来た。
燐も音楽に関しては俺と同じ気持ちなんだろう。
俺は夜中まで練習を続けた。
練習しながら今日行った海を思い出していた。
何故か頭から離れない。
明日も行ってみよう。
そう思った。
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