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翌日またあの海に行った。
でも今日は何故か燐もいる。
こいつがいるとうるさいから一緒に散歩したくないんだけど今日は燐がギターを持って俺ん家に来たから連れて来た。
態度はいつもと同じなんだけどなんでギターを持ってんのかわかんねぇ…。
こいつは楽器でナンパするような奴じゃないから尚更わかんねぇ。
俺が1人で考えこんでる内に海についた。
そういえばこいつ今日あんま喋んねぇな。
聞いてみっか。
「なんかあった?」
俺は燐の顔も見ずに聞いた。
「んー…。」
答えにくそうに答える。
「別に言いたくないならいいけどさ。」
こんなに萎えてる燐始めてだ。
「歩いたらスッキリしたよ。」
「嘘言えバーカ。」
「バカ言うなよ。」
「ひとまずギター弾きに来たんだろ?」
「さすがだな。」
あっ何となく言ったんだけど。
そう思ってると燐はギターを弾き出した。
やっぱこいつ上手い。
ゆっくりした曲だからかもしんないけどこいつの曲聞いてたら落ち着く。
将来こいつとバンド組みたいと思ってる。
高校生になったら仲間集めしようと思ってる。
あっ高校での楽しみが一つ見つかった。
いい仲間が集まればいい。
燐は彼女も欲しいらしいけど。
まぁ燐は顔がよくて親しみやすいから何気にモテてると思う。言わないけど…。
結局燐は何も言わなかった。
ギター弾いただけで終った。
まっあいつがそれで良いなら良いと思う。
本当にヤバい時は言ってくる。
言わなかったってことはどうせ何か仮面ライダーのフギィアが壊れたーとかいう下らないことだったんだろう。
そんな下らないことで悩めるのが燐なんだよな。
本当にめんどくせぇな…。
でも俺より何倍も人間らしいこいつを羨ましく思う。
言わないけど…
それから一時間くらい燐のギターを聞いて俺達は帰った。
「りくお帰り。」
「あぁ」
家族と少しだけ会話して部屋にいった。
ケータイを見ると燐からメールが入っていた。
<今日は邪魔してゴメン😞>
こんなことでメールすんなよ。
返信ダルいだろ。
結局燐に返信しなかった。
怒ったと思っただろうか?
まぁいい。
明日になれば忘れてる。
俺は適当に考えながら寝た。
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