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時間が速いせいか教室には何人かしか人がいない。
パッと見た限り眼鏡かけて参考書読んでるようなヤツしかいない。
「ここにいるヤツらはダメっぽいなぁー。」
燐が耳打ちしてきた。
「そうだな。」
俺は席を確認した。
やっぱり俺、吉村だから席一番後ろだ。
燐の名字は吉岡だから俺の前の席だ。
俺は寝たいんだけど…。
燐が前にいる限り俺は寝れねぇんだろうな。
萎えるわー。
俺は机に突っ伏せて外を眺めてボーっとしていた。
すると女子達のってかギャルっぽい人達の大声が聞こえてきた。
うっせ。
同じクラスじゃねぇよな…。
俺はそれだけを願っていた。
「なぁなぁなぁ!」
燐がなんか話しかけてきたが俺は無視した。
「シカト?ねぇってば!」
「んだよウゼェ💢」
「女の子の声や!」
「だから?」
「あっだからって何?しゃべりに行こう!」
「はぁ?誰が行くか。あんなうっさいのウザい。」
「ウザい言うなー!ほら行こうぜ!」
「あぁ💢ふざけんな!」
俺は無理矢理廊下につれて行かれた。
廊下に出た燐は前から歩いて来る女子達に向かって歩きだした。
俺は燐から話しかけると思っていたが意外に女子達から話しかけてきた。
「ねぇーかっこいいねぇー!クラスどこぉ?」
「俺ら三組だよー!」
「えぇー三組なのぉ?残念だなぁ。」
「君達何組なん?」
「ウチら四組なんだー。」
ヨッシ!
このうっさいのとは同じじゃないみたいだ。
気付いたらギャル達と燐がアドレスを交換していた。
あーあ…。
バカが。
燐とアドレスを交換したギャル達が今度は俺ん所に来て
「アド教えてくださーい!」
なんだコイツら。
面倒くせぇ。
「あー無理無理。」
「えーなんでぇー?」
なんか語尾がイラッ💢とくる。
「面倒くせぇし。」
目もみらずに答えた。
「おねがいぃー!」
ウザいなぁ。
「陸ぅー教えてやれよ!」
燐を睨んで
「お前は黙ってろよ。」
燐は本気で俺に睨まれて本気でビビってる。
俺は教室に戻った。
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