走り続けることで

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帰りのバスの中は 静かだった。 疲れも限界まで来ていたが、 それより現実の厳しさを誰もが 感じていたと思う。 彼女も 練習毎の結果を全てまとめながら、先生と共に忙しそうにしていたので相当大変だっただろう。 少し離れた席でピクリとも動かずに眠っていた…。 二度の合宿までは あまり日も無い。 ただ今は全身が座席から 離れない気がした。 僕も 静かなバスの中で眠った。
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