走り続けることで

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初日のペース走は3年生の里倉さんだけが頑張ってついていってたが、 あとは全滅で僕も早々と離れた。 「参ったな…。」 夜は先輩たちがまだ元気だったが、一年は布団で倒れている。 「5日だぜ… 俺生きてるかな?」 明人が横でぼやいている。 「初日で離れたら気持ちきついしな。」 答える視線は 天井を差している。 一夜にして家の天井が懐かしく感じた。
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