第一章 「誕生」

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今の街には、鉄筋造りの建物が建ち並び冷たい壁が私たちを包み込む…… そんな街も少し離れれば田んぼや畑、自然の溢れる田舎町になる。そこには、昔からの木造の家々が建ち並んおりその家の中を小さな少女が駆け回っていた。 「ワーイ! キャー!!広いお家!」 はしゃぎ回る娘を慌てながら父親が追いかける。 「リサ! 走ったら危ないぞ!!」 「だって、このお家とっても広いんですもの!」 夏休みをむかえた小学校低学年の少女リサは、父親と親族の家に遊びに来ていた。 「はしゃぐ気持ちも分かるが…そんなに走ったらぶつかるぞ!」 「大丈夫よ!うちと違ってこのお家は、とってもとーっても広いのよ!」 ドン!
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