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私から、再びボールを美奈に。そこから晴菜に高いパスを繋ごうとするが、男子には良い位置だったようで古田にあっさりと捕られてしまう。そこから、私たちには絶対に捕れないような高さのパスで月橋に繋がる。私たちは月橋がシュートを打ってくるものと思い込んでいたが、月橋本人は何を思ったかドリブルで下がり始めた。晴菜が慌てて下がるが、追い付く直前にシュートを打たれた。私たちは手を伸ばすが、届かない。
シュートが入った瞬間、月橋の意図に気付かされた。
月橋はわずかに半円と台形を合わせたようなラインの外にいた。
……スリーポイントシュートは、思っていた以上に鮮やかに、決められてしまった。
《F男子5‐2女子チーム、残り1分30秒》
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