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これを読んだ私たち6人が悲鳴を上げたのは言うまでもない。
「ねえっ、どうしよう、美紗!?本当にこの六人しかいないよ!?」
「でもさ、それだったら女子はスリー・オン・スリーにでもなるんじゃないの?」
「だよねー。」
「そうじゃないと……私、死んじゃう…」
「ちょ、怜、頑張れよ!!」
「晴菜ちゃんもね」
だが、世の中甘くないことは知っていた私たちにも担当教員の次の一言は想定外だった。
「というわけで。男子は時々組み替えながら三チームで、女子は少ないから一チームのみ。計四チームの試合を中心に授業を進めていく。このあと、体育館に移動して早速ゲームを行うから、準備するように。」
もちろん、私たちは教師に食らいつく。
「そんなことされたって、わたしたちが勝てるわけないじゃないですかっ!!」
「体力が持つか不安です…」
「基本的に、性別は身体構造も変えちゃうんですよ?」
「負けてばっかじゃつまんないしー」
「運動部員だって二人しかいないんですよ?それに二人とももう引退しましたし。」
「それで成績つけられたら、たまんないですよ」
だが、私達は生徒だ。
「成績落とされたくなかったら、耐えなさい」
と言われれば、耐えるしかないのだ。
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