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「そこに、脱衣場がある。シャワーも設置してあるはずだ。里央、着替えたら家に帰ろう。俺達の家に…」
私はもう一度海を見つめた。
純…
あなたは…
ずっと…
私の心の中で生きている。
ずっと…永遠に…。
――私達は着替えを済ませ、車に乗り込んだ。渚はまだグッスリ眠っていた。
祐士は車のエンジンを掛け、車をゆっくりと発進させた。
純が…
湘南の海が……
私から…遠ざかる。
「ねぇ…祐士…」
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