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「わかった。じゃあ傘はいらないね?」
『ああ、今日はいらんよ』
渚は嬉しそうに、幼稚園に行くまで、毎日カエルを掌に乗せ話をしている。
――実は…
この家には、もう一人住人がいた。
先月から私は、祐士と一緒に暮らしている。一緒に暮らすと言っても、今は単なる同居人。
「女だけで住むのは物騒だし、一周忌済むまでは、里央に指一本触れない。俺…里央の事がずっと好きだった。渚の父親になりたい。結婚してくれないか?」
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