無視

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ガツガツ餌を食っているちくわを撫でながら、ふと壁に視線を向ける。 壁に掛かっているカレンダー。 あれ? 今…八月? 俺が溺れたのは、七月だったはず。 何だよ、軽い記憶喪失ってやつか?訳、わかんねーな。 三歳になったばかりの渚が、長い髪をふわふわさせながら、ピンクのパジャマ姿のまま寝室から出て来た。 「ちくわ、おいしい?」 にこにこ笑いながら、ちくわの体を撫でる。時々俺に視線を向けながら、無邪気な笑顔を見せた。
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