3066人が本棚に入れています
本棚に追加
ガツガツ餌を食っているちくわを撫でながら、ふと壁に視線を向ける。
壁に掛かっているカレンダー。
あれ?
今…八月?
俺が溺れたのは、七月だったはず。
何だよ、軽い記憶喪失ってやつか?訳、わかんねーな。
三歳になったばかりの渚が、長い髪をふわふわさせながら、ピンクのパジャマ姿のまま寝室から出て来た。
「ちくわ、おいしい?」
にこにこ笑いながら、ちくわの体を撫でる。時々俺に視線を向けながら、無邪気な笑顔を見せた。
最初のコメントを投稿しよう!