無視

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里央は渚に視線を向け、少し寂しそうに笑った。 「さぁ、朝ごはんにしよう」 「うん」 「渚、待っててね。すぐに作るから」 里央はいつものように、白いエプロンをつけ、食事を作り始めた。俺はダイニングテーブルの椅子に座り、その様子を眺める。 里央は手際よくトーストと卵焼きとサラダを作り、最後に俺の好きなコーヒーを入れた。 自分の分と、渚の分と、そして俺の目の前にも朝食を並べた。
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