無視

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朝起きてから、里央は一度も俺と目を合わせようとしない。 『パパは、いらないのよ』って、俺より先に言わなくてもよくね? 俺…なんかしたのか? 昨日喧嘩したのかな? 昨日のこと、覚えてないんだ……。 まぁ、いっか。 そのうち、機嫌も直るだろ。 『俺、仕事に行くわ』 椅子から立ち上がり、渚の頭を撫でる。渚がパンを食べながら、俺を見上げた。 「パパ、いってらっしゃい」 愛らしい瞳を俺に向け、にっこり笑う。 「やだ渚。何言ってるの?」
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