3066人が本棚に入れています
本棚に追加
――と、その時…
俺の肩をトントンと叩く綺麗な指先が見えた。
『ねぇねぇ、純君』
俺は優しい声に振り返る。
そこには、九ヶ月前に病院で逢った美少女愛可(あいか)が立っていた。
『愛可ちゃん、おはよう』
『おはよう。また下界見てんの?純君も飽きないね』
『うん、だってさ。テレビもないし、何もする事ないし。暇だからなぁ…』
愛可は雲の隙間から、下界を見下ろす。
『渚ちゃんって、可愛いよね。もうすぐ四歳なんでしょう?』
最初のコメントを投稿しよう!