プロローグ

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俺はプロサーファー 松田 純(じゅん)、二十五歳。肩までの長髪は緩やかなウェーブを描き、目鼻立ちはハッキリしていて、自他共に認めるイケメン。 今日の生徒は大学生の二人組。勿論初心者。初心者には、やっぱ今日の波はキツい。台風が去った直後で、やや荒れている。 俺は二人の待つ浜に向かう。 「おはよう。今日は基本だけ波打ち際で教えるから」 「はいっ」 二人は白い歯を見せ、元気よく返事をした。 波打ち際で注意事項と、初心者向けのサーフィンの説明をする。 「口で説明するより、見た方が早いな。俺が手本見せるから、浜で見ていて」 「はいっ」
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