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1、ちび優樹菜
外の明るさにフッと気がついてベッドから体を起こすと
膝の上にクリーム色の毛皮フワフワの子犬が体を休ませていた。
いつもは、お母さんが散歩してくれてるのに…
時計を見てみると
朝の6時、いつのまにか小屋の柵を乗り越えてきたのかな?
「こら、チビ助おしっこするから入っちゃダメっていっているでしょ」
小さい頭を優しくなぜる、フワフワ…
それに答えるように頭を手にすり寄せる。
そして私の手をペロペロなめる。
「ペコ、チビ助って名前違う」
私の近くにもっと近寄り首輪につけたバウリンガルという、動物ただし犬限定の翻訳言語機械から声を出した。
「はいはい、ペコちゃんおはよう、お母さんとの散歩はどうしたの?」
私の言葉に顔を傾けて、私の足のところにいき隠しておいた
散歩用の紐と首輪一式がはいった鞄くわえて私の胸元に来てつぶらな目で頭をぐいぐい押し付ける。
ようは、散歩つれてけということらしい
しょうがないか…母さん仕事で疲れてるだろうし……
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