はじまり

3/5
前へ
/7ページ
次へ
そして私は何らかの理由をつけてメールをやめた。 正直絡むつもりなんてなかったから。 次の日怜奈が教室に来てサイトの話をしてきた。 「美亜サイトなれた?」 「うん。アキヒトって人と仲良くなったかな」 アキヒトと言うのは昨日のおっさんの事。 「アキヒトかあ…そいつとどんな話したの?」 「んっと…自己紹介しただけだよ」 「勿体なぁ。てかウチあのサイトでは彼氏いない事にしてるから言わないでね」 「えっ」 いわないでねって…昨日言っちゃったよ。 「もしかして…アンタ言ってないよね?」 鋭い目線が私をとらえた。 もしここで「はい言いました」なんて言ったら… 「言うわけないじゃん。し…親友の情報なんて」 口が自然と動く。 バレなきゃ大丈夫…今日アキヒトに口止めすれば… そうして私はその場をまぬがれた。 夜になりアキヒトからメールが来た。 [美亜ちゃん♪今何してる?] [特に…あの怜奈に彼氏いる事知らないふりして下さい。一応秘密って事だったんで] [了解♪美亜ちゃんの為なら] ほら大丈夫…一応大人だし分かってくれるよね。 頼んどいてメールをブチる事ができなかったので私はアキヒトのメール相手をする事にした。 アキヒトが好きって訳じゃないけど信じてた。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加