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そして私は何らかの理由をつけてメールをやめた。
正直絡むつもりなんてなかったから。
次の日怜奈が教室に来てサイトの話をしてきた。
「美亜サイトなれた?」
「うん。アキヒトって人と仲良くなったかな」
アキヒトと言うのは昨日のおっさんの事。
「アキヒトかあ…そいつとどんな話したの?」
「んっと…自己紹介しただけだよ」
「勿体なぁ。てかウチあのサイトでは彼氏いない事にしてるから言わないでね」
「えっ」
いわないでねって…昨日言っちゃったよ。
「もしかして…アンタ言ってないよね?」
鋭い目線が私をとらえた。
もしここで「はい言いました」なんて言ったら…
「言うわけないじゃん。し…親友の情報なんて」
口が自然と動く。
バレなきゃ大丈夫…今日アキヒトに口止めすれば…
そうして私はその場をまぬがれた。
夜になりアキヒトからメールが来た。
[美亜ちゃん♪今何してる?]
[特に…あの怜奈に彼氏いる事知らないふりして下さい。一応秘密って事だったんで]
[了解♪美亜ちゃんの為なら]
ほら大丈夫…一応大人だし分かってくれるよね。
頼んどいてメールをブチる事ができなかったので私はアキヒトのメール相手をする事にした。
アキヒトが好きって訳じゃないけど信じてた。
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