幸彦

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もんじゃのいい匂いがぷ~んと漂う。もんじゃが大好物な仁美は、服に油臭さがつくことなど一瞬にして忘れた。 『ビールでいい?』 『うん♪』 行きつけの店なのか、店主とも仲良さげ。 『何食べる?適当に頼んでいい?』 『お願いします♪』 『じゃあ、モチチーズめんたいもんじゃとイカ焼き…と、』 (うっわっ!食の好みもバッチリ!?運命感じる!?つーか、やっば~い♪早く食べた~い♪) 『じゃあ、仁美ちゃん。久しぶりの再会にかんぱ~い!』 (ゴクゴクゴクゴク) 『ぷぁ~!おいしい♪』 (幸彦さんとデート♪大好きなもんじゃ♪たまらん♪) 食欲旺盛な仁美は次から次へとたいらげた。 目の前には幸彦さん。 そんなことなど気にせず飲んで食べてを繰り返す仁美。 『仁美ちゃん食べるね~笑見てて気持ちいいよ笑』 (うわぁ…やっちゃった…。でも止まらない。しかも、そんな笑顔を…かっこ良すぎねぇか!) 2人は苗場での思い出話で盛り上がった。 仁美は3人前程をペロリとたいらげ、程よく酔いしれ、ご満悦。 ちょうど幸彦さんもグラスが空いた。 (このあとどっか行くよね?これでさようなり~とかないよね???無い金出して今日のために頑張ったんだよ?綺麗な夜景の見える所へ連れていってくれるよね???)
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