妄想女

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『結婚してください!!』 『えっ……。(ヤベー!結婚申し込まれた!部下100人、課長。今までの頑張りが結婚で水の泡。どーしよう!!結婚か!?仕事か!?)』 『やべ。また妄想族になっちまった。最近暇さえあればありもないことを妄想して頭悩ませてる。』 と、ブツブツ呟きながら風呂から出る仁美。 仁美は30歳過ぎてから急に妄想族になってしまった。 ドライヤーで髪を乾かしてる間も化粧水付けてる間もパックしてる間も終始非現実的なことで悩む。 ビールを片手に鏡をのぞき込むと強い生命力を持ったヒゲが口角辺りで仁美に現実を見せつける。 『マジ最近ヒゲが濃い。いよいよ男性ホルモン放出か!?』 ヒゲを脱毛するかしないか悩みながら眠りにつく仁美。
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