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『仁美!おはよう!ほらっ!!会社遅刻するぞ!!』
『あと5分寝かせ・・・』
『んっ・・・ん・・・』
ー彼の唇で目が覚めるー
そんなはずはなく、また現実的な慌ただしい朝を迎える。
いつものシリアルに賞味期限の2日過ぎたミルクをぶっかけ、一気に口の中へ放り込む。
『(こんなんじゃ彼氏が出来るわけないわ。)』
『(今日もヒゲが濃くなってる・・・!!やっぱり脱毛しよう・・・)』
仁美は慌ただしく支度を終え8:07の快速に乗った。
『今日もアノ人に逢えるかな』
淡い期待を胸に抱きながら8:18に乗って来るアノ人の妄想を楽しんだ。
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