9人が本棚に入れています
本棚に追加
『先輩、他は何食べます?』
『ん~、枝豆、銀杏・・・それと焼鳥3種盛り!!』
『先輩は相変わらずおっさんだなぁ!あはははは笑』
『うるさい。』
茂樹とは一緒にいて楽。
自分の素を出せるし、まぁかっこよくはないけど、かわいい後輩。
『結構呑みましたね。』
『ん?そうだね。おじさん!お勘定してっ!』
仁美は梅干しハイを3分の1程残し、おぼつかない足どりで茂樹と店を後にした。
ーー仁美が脇の汗を拭ったティッシュが寂しげに床に落ちたーー
『先輩!久々にカラオケ行きましょうよ!!』
『はっ!?あんたと行ってもつまらんわ!!あたしはね、早く帰って妄想したいんだからーーー』
『なんすか妄想って!笑いいじゃないですかたまには行きましょうよ!!先輩のアンルイスが聞きたいっす!!』
『・・・仕方ねーな。よしっ!!行くかっ!!』
『そうこなくっちゃ!!』
ーーーサングラス~はずしたら~吹き出しちゃうほどぉ~ーーー
仁美が六本木心中を熱唱している。
茂樹はタンバリンでリズムをとり盛り上げる。
最初のコメントを投稿しよう!