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『よし!帰ろうぜ~』
『えぇ~もう帰るんですか!?延長しましょうよ~』
『ん~…やっぱりオマエとはつまらん!』
仁美はまだ歌い足らない茂樹をよそにカラオケボックスをあとにした。
タクシー乗り場まで10分ほど歩く。
『先輩!今日は付き合ってくれてありがとうございます!俺、久々はっちゃけて楽しかったです!』
『オ…私も楽しかったよ!(やべぇ…オレって言いそうになったぜ) また誘ってよ!』
茂樹を見ながら話していた仁美は電信柱にぶつかった。
『痛っ!』
『先輩大丈夫ですか!?今どき電信柱にぶつかる奴いないっすよ笑』
『うるせぇ。あぁ痛~。』
仁美が痛がっていると、茂樹が仁美のぶつけたおでこに手を当てた。
仁美はドキッとしたが冷静を装い
『オマエね、気安く触ってんじゃないよ?金貰うよ?』
さっそうと歩き出した。
『先輩~!電信柱斜めっちゃいましたよ~』
デカイ声で叫びながら茂樹は仁美の後を追った。
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