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もうグチャグチャだ。
私も、どうしていいのか分からない。
勇人は、軽く笑って、今日の出来事を流してくれる女を期待してる。
だけど、できない。
もう私には、そんな心の余裕なんてないし、勇人が英里子の元へ行く姿を見たくない。
私の想いをすべてぶつければ、この関係は終わる。
「やっぱり、二人はお似合いだったよ。何があったのか知らないけど、大切ならちゃんと英里子と向き合ってみれば?」
「………」
「前にさ、満たされないって言ってたじゃない。ちゃんと恋愛したら、気持ちって満たされ…」
ポロリとこぼれ落ちた涙のせいで、言葉に詰まり、勇人が私の方を見た。
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