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「おい、待てって！！」
もう、涙でグチャグチャの顔を見られたくない。
私を傷つける言葉を聞きたくない。
「もう会わないつもりなら、来ないでよ！」
私が叫ぶと、後ろからまた腕を掴まれ、細い路地に連れ込まれた。
「……去るもの追わず、なんじゃないの？」
「………」
背けていた顔を上げ、私の腕を掴んだまま、何も言わない勇人の方を見た。
「俺達、いい関係になれると思っ…」
もう、聞きたくない。
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